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MVNO格安SIMのデメリット

MVNO格安SIMのデメリット

SIMフリーiPhoneが発売日に日本で手に入ることになり、今まで以上にMVNOの格安SIMについての話題が多くなってきました。格安スマホからの流れを失わず、その盛り上がりはますます激しくなっているように感じます。

このサイトも、そんなMVNOやキャリアの契約の抜け穴を使って、如何にスマートフォンを安くして使えるようにするかということを考えるために作りました。

ですが最近のMVNOの盛り上がり方、あるいは色々なブログでの紹介のされ方を見ると、あまりにもコストカット=節約が出来るというところにばかり目が向いており、本来前提として認識されているべきはずの「MVNOのデメリット」についてあまりにも軽視されているような気がします。

そこで今回はもう一度MVNOを安く使う上で、その前提となっているキャリア回線とは異なる仕様=デメリットについて再確認しておこうと思います。MVNO回線を使う上で生じてくるデメリットについて、いくつか挙げてみます。

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MVNOとキャリア回線の違い

規制が強い

まず最も理解しておかないと行けないことで、直接影響が出やすいMVNOのデメリットは、キャリア回線に比べてMVNOの通信回線は規制が強いということです。

規制とはさまざまなものの意味を含みます。例えば通信量超過による規制です。ひと月の間に、または3日間の総通信量が、一定量を超えた場合速度規制が入るのはキャリアもMVNOも同じなのですが、MVNOのほうが割合的に厳しい規制の基準を設置しています。

ひと月分の規制は1GBや2GBといったもので、その分料金が安いですがキャリアと比べるとデータ容量は少なくなります。3日間の累計通信量による規制は、容量にもよりますが、キャリア回線が1GB/3日なのに対してMVNOは366MB/3日からの規制値になっています。

 

また、別の記事でも解説していますが、MVNOの通信が最も混雑する時間帯であるお昼時は、上に書いてあるデータ量による規制にかかっていなくても、速度が著しく低下します。キャリア回線だと数Mbpsの速度が出る状態でも、MVNOだと500kbpsほどしか出ないなんてことは良くあります。

格安SIMはお昼の時間帯や通勤電車内などでは速度が出にくいのでご注意を | やすしむ!!

 

また、こちらは一部のMVNOですが、負荷を防ぐために画像や動画ファイルの再生やダウンロードについて規制をかけて、画質をフィルタリングで劣化させて容量を軽くしているところもあります。一種の規制のようなもので画像の保存をしたい場合には、画像が本来のクオリティから下がってしまうため、適さない回線と言えます。

OSのバージョンアップで使えなくなる可能性

MVNOの格安SIMが直接的にかかわってくるデメリットは基本的にこの規制がキャリアより強いという点です。通信がよりスムーズに出来るのはやはりキャリア回線のほうであり、MVNOでは安い分そのスムーズさは失われてしまいます。

ここからのデメリットは、若干本流から外れる内容になっています。

 

次にデメリットとして挙げられるのは、スマホ側のアップデートや設定の変更によって、特定キャリアのみの通信に限定させられる仕様にさせられた時に対応できなくなってしまうことです。

特にiOSについてはバージョンアップ、マイナーアップデートによって頻繁にMVNOが使える状況というのが変化しています。iOS7の頃はLTE問題やテザリングの問題がおきましたし、iOS8だと現在進行系でmineoが利用出来ないというトラブルが起きています。

このように、SIMフリースマホといえどソフトウェア側の規制によっては別の形で利用が制限されてしまう可能性が高いのがMVNOのリスクとしてあります。

最初から揃えるには費用がかかる

MVNOを使ったスマホ運用をしようという場合、既存のキャリア回線の構成からのりかえようとすると、初期費用が結構かかってしまいます。最初からMVNOの格安SIMに対応しているスマートフォンを持っていればいいですが、持っていない場合は大体2万円前後で白ロムを購入する必要があります。

そして例えMVNOに対応していたスマートフォンを持っていても、そのスマホを割賦契約して支払いが残っていた場合やそれに月々サポートや毎月割が絡んでいる場合、MVNOに変更しても大して支払いが安くなるということはなく、むしろサポートの終了で結局損をしてしまう場合があります。

 

MVNOにのりかえを考えている人は、自分の契約内容や各種初期費用をしっかり計算しないと、タイミングによっては大損してしまうことになります。表面的な料金のメリットに目を奪われて、今の契約について確認しないとその料金はデメリットになってしまいます。

格安スマホセットは割高

これはちょっと趣旨が違うデメリットですが、MVNOの回線とスマホをセットにした「格安スマホ」という製品が、色々な企業から発売されています。低価格な月額料金で、通信費の節約が可能になるスマートフォンです。

この格安スマホですが、安くはあるものの詳細をみて行くと実はそれほど安くないのが事実です。性能と価格のバランスがあまり良くなくて、高い買い物と言わざるを得ないものが多いです。

 

Blade Vec 4Gを使った格安スマホなんかは結構良いですが、それ以外はちょっとコスパが悪めです。

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時にキャリア回線の方が安くて質も良くなる

過去にこんな内容の自分のdocomo回線の利用法について書きました。

docomoカケホーダイの節約は「月サポ付きシェア回線」がすごい。8回線分の毎月料金がたったの8000円 | やすしむ!!

ここにあるように、8回線近くフラット回線を所有していても、1万円を超えない料金で毎月利用できています。

実は料金プランをうまく利用すれば、キャリア回線でもMVNO並の利用料金を実現することができるのです。その方法については度々このサイトで解説してきましたし、これからもしていく予定です。これらの方法はMVNOの契約よりも何倍も安くなる可能性を秘めてるものの、何倍も複雑な契約を行わなければいけないものもあり、時間を使いたくない人には正直オススメできません。

それでも確実に安くできる方法でもあるため、MVNOを使うのが一番安い、というような考えをしてしまうのは早計です。

MVNOは

  • 契約が簡単
  • コストが安く出来る

通信回線ですが、

  • 最安ではない
  • 規制やスマホ側の対応で規制が強くなる

というデメリットが存在して、使いやすさではキャリアの回線よりも劣るところがあります。こうした部分をMVNOを契約する前に自分の中で理解してから、契約に至るようにしたほうがいいでしょう。

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