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MR04LNがスゴい!MR03LNの後継機はdocomoのみならずau/SoftbankのLTE Bandに完全対応

MR04LNがスゴい!MR03LNの後継機はdocomoのみならずau/SoftbankのLTE Bandに完全対応

NECが発売したSIMフリーモバイルWi-FiルーターにAtrem MR03LNというルーターがあります。

これはdocomoのトリプルバンドに対応したWi-Fiルーターで、特にMVNOの回線を安くWi-Fi運用したい人たちから高い評価を受けていて、MVNOセットでは定番中の定番という立ち位置になりました。

当初こそ不具合などがあったそうですが、アップデートでSIMフリー化に対応していく中で修正され、今では問題なく使えるルーターになっています。

 

このMR03LN、非常に人気も高く、今ではAmazonで何度もタイムセールがされていて購入しやすいのですが、どうやらこうやって安く売っている背景には在庫処理という意図があるようです。まもなくMR03LNの後継機種が登場するようで、その後継ルーターはMR03LN以上に日本国内では万能になりそうな気配がします。

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MR04LNの対応周波数がヤバい!

MR03LNの後継機種の名は「MR04LN/MR04LZ」です。2種類あるようですが、MR04LZはauのMNVO向けに用意されたMR03LEとの関係があるでしょうか。

MR04LNはこの度総務省の技適を通過したようです。

blog of mobile » Blog Archive » Aterm MR03LNの後継となる多バンドLTE対応モバイルWi-FiルータPA-MR04LNが技適通過

まだデザインや詳細スペックが出ていませんが、このMR04LN/MR04LZは公表された対応周波数の数だけでもう凄い!と叫べるようなスペックになっています。

 

LTE Bandだけみても「LTE B1/B3/B8/B11/B18/B19/B21/B28」と8つに対応しており、ルーターの一つはauのWiMAX2/SoftbankのAXGPの周波数であるLTE Band41にも対応しています。前機種がau向けルーターだったことを考えると、WiMAX2の回線には確実に対応していることが考えられます。

この全部で9個のLTE Bandに対応しているMR04LN/MR04LZは、これによって現在docomoとau、Softbankが実際に使用しているLTE Band全てに対応しているということになり、APN設定さえちゃんと繋げば、全てのキャリアの全てのLTE周波数を利用できる国内最強のSIMフリーモバイルWi-Fiルーターになるかと思われます。

すぐそこまで迫っているSIMフリー義務化ですが、そんな中にいきなり完璧なスペックを持ったルーターが現れるということになりそうです。

 

MR04LN/MR04LZの対応表

ここでdocomo,au,Softbankのそれぞれの周波数帯について表にしてわかりやすくしておきましょう。

SIMフリースマホの購入ポイントは「対応周波数(Band)」の一致数も重要 | やすしむ!!

MR04LN/MR04LZが対応している周波数と、それに対応したキャリアについては以下の表のようになっています。

MR04LN/MR04LZ docomo au SoftBank
Band 1
Band 3
Band 8
Band 11
Band 18 ●(B26内包)
Band 19
Band 21
Band 28
Band 41

左側がMR04LN/MR04LZの対応LTE Bandですが、見事にdocomo,au,SoftbankのLTE対応周波数を網羅しています。

このように国内向けのモバイルWi-Fiルーターとしては完璧なまでの対応状況です。docomoのMVNOで使ってもいいですし、auのMVNOはもちろんSoftbankが今後MVNOやMNPキャッシュバック付きででフラット回線をばら撒いた時などにも使えます。3キャリア全てのLTE回線を自在に使えるのは本当に神がかったルーターです。

※Band 28は発表前の技適情報では採用されていたスペックなのですが、発表された製品版ではこのBandがスペック上から消されており、使えなくなっています。元々展開自体がまだ広くされていないため、ほとんど影響はありませんが対応LTE Band自体は

 

あとは連続通信時間やバッテリー容量の多さ、そしてスリープ機能などの安定性やBluetoothテザリングの有無や接続台数と5GHzWi-Fiが利用可能かどうかなどの細かいスペックが気になるところです。

すぐには必要ではなくても、今後格安SIMなどをモバイルWi-Fiルーターで利用を考えているようならば、今docomoの白ロムルーターを買わずに、このMR04LN/MR04LZが出てくるのを待ったほうが良いと思います。まだ発表も発売も決まっていませんが、この対応周波数を完璧に網羅したスペックは待つ価値があるルーターです。

 

以下追記

7月16日よりMR04LNが発売

ほぼ最強のルーターとしては最強のスペックを保有するAterm-MR04LNがついに発売となりました。発売日は7月16日から。

価格はスペック並みに高額となっており、およそ30,000円。Amazonでは25,000円ほど、クレードル付きのOCNモバイルONEセットで27,000円という販売価格を示しています。これは若干、どころか結構な高額な価格設定となっており、スマートフォンでのテザリングが一般的になってきた中での販売価格としては気になる高さでしょう。しかしそれだけの価値があるルータースペックであるのは確かであり、これを販売するNECの本気度というのも感じられます。

 

CAに対応

MR04LNが発売されて実機の検証などがユーザー間で行われていますが、その中で1つ大きめのニュースになるのがdocomoのキャリアアグリゲーション(CA)に対応しているという点です。

実はdocomoのキャリアアグリゲーションは、どうやらIMEI制限がされており通常SIMフリースマホでは利用できないようになっています。これが原因でHuaweiのAscend Mate 7は当初アップデートでキャリアアグリゲーション対応を予定していましたが、IMEI制限に引っかかり結局このアップデートによる対応は現在に至るまで未定状態になっています。

ところがMR04LNについてはこのdocomoのキャリアアグリゲーションのIMEI制限を回避しているようです。docomoと話し合いでもしてこの問題を解決しているのでしょう。

これによってMVNOの格安SIMを利用した際に、CA対応エリア内ではCA未対応スマホなどよりも速度が若干向上するようになっており、使いやすさというのが向上しています。

 

連続通信時間は12時間、Bluetoothテザリングなら24時間

バッテリー容量は2,300mAhで、MR03LNと共通のバッテリーを使っています。特筆してバッテリー容量が多いわけではありませんが、十分な通信時間が実現できています。Wi-Fi接続では連続通信で12時間対応しています。スリープや休止が自動でできるため、実際の駆動時間は更に上になるのは確実です。

また最大ダウンロード速度は3Mbpsと制限がされるようになりますが、Bluetoothテザリングという接続方法をとった場合は更に連続通信時間が伸びて24時間の通信が可能です。こちらの接続方法ならば速度は遅いですが丸1日ルーターの電池が持つように利用できます。

1日充電できない環境においても速度を制限することで長時間の利用を気にすること無く利用できるのは大きなメリットだと思われます。

 

デュアルSIMかつau/SoftBank対応で複数キャリア回線を1台に

LTE Bandの項目でも書いてある通り、au/SoftBankといったキャリアの回線にもスペック上は対応しています。そして実際にAPNを設定して通信させてみたところ、両方共平常に通信が可能になっており、docomo/au/SoftBank(Y!mobile)に完全対応しているルーターとなっています。

更にデュアルSIMスロットになっており、片方をdocomo、片方をauといった別々のキャリアのSIMカードを入れてその2つを切り替えて使うことの出来る便利さを持っています。速度が出ない時間帯だったり、エリア内に障害が起きていたり圏外になってしまった時には、別のキャリアの回線に切り替えて使うという方法が可能な万能ルーターです。

ただし切り替え時間は結構長く、一旦再起動をするために切り替えしてから1,2分は利用を待たなければいけません。ここはあまり褒められる部分ではないでしょう。

 

Amazonかぷららモバイルが安い

かなりの高性能故に価格も高額になってしまったMR04LN。現状あまり安く買える方法はありません。

その中であえて無難な価格として買えるのはAmazonのクレードル付きセットが内容の割にお買い得です。格安SIMセットではぷららモバイルLTEが無制限回線SIMとセットで20000円で販売していて、契約をしてセットで購入するならばこれが一番安いです。AmazonではOCNモバイルOneのSIMカードがセットにされていますが、これはあえて契約しなくても良く、ただSIMがくっついてきているだけで開通自体はユーザーの意志に任せられます。ぷららモバイルLTEは契約必須で、契約解除料こそありませんが通常よりも安いからと初月解約しても、契約事務手数料や初月通信費が合計で6000円以上かかるため、結局端末定価としてはぷららモバイルLTEを使わない人以外には定価と同じだけの金額を支払うことになります。

どちらを選ぶかによりますが、基本はAmazonのクレードルセットが長く使うには良いでしょう。

NEC Aterm MR04LN クレードルセット

ぷららモバイルLTE

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