AQUOS CRYSTAL Y 402SHは格安スマホになり得るか。維持費と価格のポテンシャルが高い

Y!mobileからSoftBankでAQUOS CRYSTAL Xとして売られていたシャープのスマホがAQUOS CRYSTAL Y 402SHとして発売されました。Y!mobileのスマートフォンの中で安さとスペックを活かしたスマホと言えばNexus5がこの2年間EMOBILE時代から引っ張ってきましたが、既に生産終了して市場在庫しか残されていません。前モデルのNexus6もいっこうに安くならない中で、この402SHは格安に契約できて性能も良いスマートフォンとしてNexus5が担っていた契約上の役割を引き継ぐモデルになりそうです。

SoftBankからの在庫処理的に落ちてきたスマホではありますが、性能は今後2年間余裕で付き合っていけるものを保有しているので、利用する上で心配になることは少ないはずです。

	AQUOS CRYSTAL Y
OSver	Android 4.4
CPU	MSM8974AB（Snapdragon 801）
ROM	16GB（内10GBがユーザー領域）
RAM	2GB
バッテリー	2,610mAh
サイズ	5,5インチフルHD
メインカメラ	1310万画素
価格	46,656円

おサイフケータイを筆頭に日本向けの機能が充実しており、デザインも3辺ベゼルレスという面白い形になっています。防水・防塵といった国産機の得意な機能はありません。

今回はこれから「格安スマホ」と呼ばれる契約へと乗り換えようとしていた人、もしくはMNPをしてでも低価格な料金プラン・本体価格の契約を探していた人に是非見てもらいたい内容です。今までNexus5が担っていた「格安スマホよりも安いキャリアスマホ」という役割を、見事に継承しているスマホが登場したことになります。

スペックの割に本体価格が安い

先程のスペック表を見てその内容を読み取れた人にはわかると思いますが、このスマホはスペックが高くて様々な使い方（ゲームやSNS、動画やカメラ撮影）に快適なパフォーマンスを確実に見せてくれることになるでしょう。スペックの読み方がわからない人向けにちょっとだけ解説すると、今のスマホはCPUのSnapdragonが800番台（810は問題あり）、RAMと呼ばれる項目が2GB以上あれば、スペック上は余裕で2年使えるスマホに分類することができます。ここに後は表示画質に関係してくる解像度やカメラの画素数なんかも見ておくべき項目でしょう。

カタログスペックだけでなく実際の評判も、AQUOS 402SH時代のものは好評な内容が多く、画面に傷がつきやすい（402SHはガラスではなくアクリル素材）という不満が見られますが、それはフィルムを貼ることで解決出来る問題なので、実際に使っていく中で不具合に困るということはないスマホです。

さて、こんなしっかりとした出来のスマートフォンは普段のキャリアで販売されている価格だと7万円前後の価格をつけることになるでしょう。実際にSoftBankでは69000円以上の価格をつけていました。ではY!mobile版ではいくらになっているかというと、これがかなり価格的に努力をしている46,656円といういい価格になっています。

この価格はキャリアからの販売価格としては異例に近い安さのはずです。いくら古いモデルとは言え、それでもまだ半年ほどしかSoftBank版の発売からは時間は経っていませんし、余裕で2年間使えるスペックのスマホにしては安すぎる価格です。2年使えるかどうか怪しい格安スマホよりも長い期間使えるのは確実でしょうし、国内メーカーということで修理対応は海外メーカーのSIMフリー機よりも安心でしょう。何よりもキャリアショップがあるのでサポートも期待できるため、そうしたスマホスペックだけでなく契約回りのサポート体制まで考えると販売価格としては安すぎるという評価を与えても問題ないと思います。

しかも契約の仕方によっては月額割引の適用がされるため、実質価格になおすと0円での契約にもなります。

MNPの維持費も安い

本体価格が安いのもそうですが、Y!mobileはそもそもの料金プランがキャリアと格安スマホの中間地点にあるものなので、いわゆる維持費も安く使うことの出来る契約になっています。しかも本体代金を含めて安いため、格安スマホで通信費を節約しようと考えていた人にもオススメすることが出来る契約になっています。

維持費が安いのは当然のことのようにMNPが基本になっています。PHSからの機種変更でも安いのですが、PHSを持っている人は少ないと思うので、MNPの契約に絞って今回は紹介しようと思います。

まずはY!mobileのスマホプランでの契約について、それぞれの維持費を紹介します。

	スマホプランS	スマホプランM	スマホプランL
402SH一括/分割料金	3,218円	3,758円	4,838円
データ容量（cp適用）	2GB	6GB	14GB
通話定額範囲	300回/月の通話回数、1回/10分までの通話時間は通話定額範囲内で通話料無料

MNPでの402SHの契約は一括と分割があるのですが、分割には月額割引があって、一括で契約するときと毎月の維持費が変わらないというメリットがあります。逆に一括で契約してしまうと、一括9800円という安さで買える反面「一括購入割引」の対象になって2年間解約金が増えてしまうデメリットがあります。2年合計での維持費も、分割と一括で変わらないということで、むしろ9800円支払っている一括のほうが高くなってしまうという逆転現象が起きています。

AQUOS CRYSTAL Y	一括	分割
維持費	3218円×24ヶ月	3218円×24ヶ月
スマホ代	9800円×1回払い	1944円×24回払い
月額割引	無し	▲1944円×24回
キャッシュバック	無し	10,000円（オンライン限定）
総額	87,032円	67,232円
その他	一括購入割引で解約金増額	特になし

この逆転現象があるため、今回の402SHは分割支払いの契約でMNPすることが本当にお得に契約するためのコツです。何気に分割はオンラインストアで10,000円のキャッシュバックがあるため、その差を更に大きくしています。

Y!mobileオンラインストア

他にはMNPということでメールアドレスが変わってしまうデメリットはありますが、スマホ代が毎月4000円以下、それも機種代も入っていて無料通話も300回まで出来るという契約をすることができるのはメリットと示すことが出来るのではないでしょうか。MNPに関するデメリットが問題無いならば、格安スマホ並みの料金で格安スマホよりも性能が良いスマホとデータ通信速度が速くて安定している回線を契約することが出来るようになります。

1周年キャンペーンによるパフォーマンスの増加

プランの表のところでもチラッと触れていますが、実は今のY!mobileは2月3月の契約に匹敵するような契約時のお得さが上がっている状態になっていて、8月31日までに契約をしておくと使いやすさが「倍」になるキャンペーンが行われています。

それが「1周年記念キャンペーン」というもので8月31日までに契約した場合、なんとスマホプランで使えるデータ通信量を24ヶ月間「倍」にしてくれるという太っ腹なキャンペーンがされています。

スマホプランは本来使えるデータ量は、1GB,3GB,7GBという3種類です。しかしこれが8月末までに契約することで、2年間2GB,6GB,14GBという風に倍にして使えるようになります。先ほどのプラン表でスマホプランSが2GB使えると示してあるのも、このキャンペーンを適用させたからです。

本来の通信量だと若干コスパは良くなかったと思います。格安スマホでは最安でも3GBのデータ通信量がありますから、それに比べると1GBのプランで料金含めて比較するのはY!mobile的にも分が悪かったでしょう。ですがこれが2GB、あるいは6GBのスマホプランMと比較した場合だとどうでしょうか。今回のAQUOS CRYSTAL Y 402SHが3758円で本体代込み、通信量が6GBも使えるというのならば、格安スマホと比較に耐えうる契約ではないでしょうか。

今回はMNP限定の方法です。なのでこれから携帯代の節約を考えてMNOなりMVNOなりに移動しようと考えていた人へ向けた内容です。MNP弾を作ってMNPすることも出来ますが、それだとちょっと割りに合わないので、この契約はメイン回線を安くするための方法として考えたほうが良いでしょう。

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格安スマホ、というかMVNOを使った通信については、「速度が出ない」「スマホのスペックやサポートの程度が低い」といった不満が大きいですが、そこを解決してくれながら格安に使えるのがY!mobileの今回の契約です。

AQUOS CRYSTAL Y 402SHをY!mobileで契約することは料金とプラン、そして回線の速度を含めた安定感という3つの側面でメリットを見出すことが出来るので、ここまで説明してきたように維持費節約には適した契約です。今ならオンラインストアの分割支払い10,000円キャッシュバックがあるので、そちらを利用するようにするのが一番です。くれぐれも一括で契約しないようにしましょう。

Y!mobile AQUOS CRYSTAL Y 402SH