docomoで今iPhone 5s/5cを使っている人はたくさんいると思います。docomo初のiPhoneということで、この機種へ乗り換え・機種変更を行ったという人は多かったでしょう。
あれから2年が経ち、今回iPhone 6sが発売となります。iPhone 5s/5cと比べると安さという点において若干の見劣りがしてしまいますが、それでも今回は初の3Dタッチディスプレイ、高画質カメラに4K撮影機能、スペックも2GBへとRAMが進化し、操作性の向上とスペックの進化が如実に感じられる変化のあるスマホとなりました。
iPhone 5s/5cからの機種変更先としては十分に選択する価値のあるスマホであり、iPhone 6の値下げも機種変更では行われていない(MNPなら安い)ことから、iPhone 6sは5s/5cユーザーが機種変更を考えても良い機種になるでしょう。
そして今回、docomoでは5s/5cユーザーがそのままdocomoで使い続けて貰うためのキャンペーンを充実させているため、それらを利用すれば格安でiPhoneの運用、または購入をすることが可能となっています。今回はそんな5s/5cユーザーに向けたキャンペーンである「下取りプログラム」そして「ゼロから機種変更キャンペーン」を利用してのiPhone 6sのランニングコストまたはそれに準じた買取りを利用した場合の一括価格や維持費の計算をしてみます。
ゼロから機種変更キャンペーンとは
ゼロから機種変更キャンペーンとは、iPhone5s/5cからiPhone 6または6s/6s Plusへと機種変更する場合に限って適用されるキャンペーンのことです。
下取りが必須になるため、iPhone 5s/5cは回収されてしまいますが、その分2年間の割引が増額されるというキャンペーンになっています。
一応下取りプログラムと連動しており、例えばiPhone 5sを使っている人がiPhone 6sへ機種変更する場合、通常下取りプログラムの値引き金額は9720円になります。ただこれではあまりにも下取り金額として安すぎるため、追加で「ゼロから機種変更キャンペーン」が適用されて、毎月675円(24ヶ月の総額16200円)が月々サポートに加算される形で割引されることになります。
これによって下取り分の値引き、ゼロから機種変更キャンペーンの割引、そして月々サポートの割引(機種変更・16GBだと毎月2808円)が合わさると、ちょうどiPhone 6s 16GBの価格と同じ分だけ総額として割引が発生するため、実質0円での機種変更が可能になります。だからゼロから機種変更キャンペーンという名前になっているというわけですね。
これによって通常の機種変更よりも毎月の維持費が安くなるため、普通に機種変更するユーザーよりも優遇された状態で利用することが出来ます。
下取りよりも買取りが効果的な場合も
このようにdocomoで今5sと5cを使っている人は、docomo側からの引き留め策としてこのように2年前のスマホ利用者に対する施策としては結構優遇された扱いを受けています。
しかしその優遇は何もdocomoの施策内だけではありません。実は今docomoのスマートフォン全般が、中古白ロムを扱う買取り店や販売店において引く手あまたとなっているからです。
docomoのiPhoneおよびAndroidスマートフォンは、昨今のMVNO格安SIMの運用という方法が広がるにつれて、その価値が何倍にも膨れ上がっています。
去年のまだ格安SIMがあまり知られていない頃や、ちょっとでも不具合の報告があったような不人気なスマホは、白ロムとしての人気が少なくすぐに買取り金額が下がって、白ロムの販売価格も安い状態になっていたものでした。ところが、去年後半からの格安SIMの人気が急速に伸びてきたあたりから、ほとんどの格安SIMが使えるdocomoの中古スマートフォンの価値も上がり始め、不具合があったりあまり性能の良くないモデルまで人気が出始め、価格が高騰しています。
そしてこれはdocomo版のiPhoneでも同じような現象になっており、iPhoneという人気製品ということも付加価値として加わって、未だに中古品が高額買取り・高額販売で取引されています。
今持っているiPhone 5sまたは5cの状態の良さによってはゼロから機種変更キャンペーンを利用するよりも、還元される金額としては上の3万円以上の買取り金額を買取り店から示される可能性があります。ゼロから機種変更キャンペーンの還元の総額が27000円となるため、iPhone 5s,5cの買取りが28000円を超えるようであれば、ゼロから機種変更キャンペーンを利用するよりももっとお得な還元をされることとなるため、買取りを利用するということもiPhone買い替えの一つの方法として考えておきましょう。
特に買取りはゼロから機種変更キャンペーンと違って「即時」かつ「高額」になるメリットの可能性をもった契約方法です。ゼロから機種変更キャンペーンだと還元をすべて受け取れるのは2年間契約した場合ですが、買取りなら即座にその還元を受け取れます。しかもdocomo謹製の還元金額よりも高額になる可能性も高いと来ています。
買取りは中華系と呼ばれる買取り店や、携帯関連の買取りでは大手のイオシスやソフマップなどをチェックしておくと、比較的中古でも28000円以上の金額を買取り金額として示しています。
2年間の運用コスト
一応還元としては大差はありませんが、もしもゼロから機種変更キャンペーンや高額買取りを利用できた場合の料金がいくらになるのかというのを試算しました。買取りの想定はちょっと無理があるものの、一応中古品最高額をつけたものとしてイオシスの5s/16GBの買取り金額(34000円)を使ってみました。これをそのまま値引きとして使ってみます。
iPhone 6機種変更 | ゼロから機種変更 | 買取り |
---|---|---|
カケホーダイ(iPhone) | 2916円 | |
spモード | 324円 | |
データSパック | 3780円 | |
月々サポート | ▲2808円 | |
下取り増額 | ▲675円 | ― |
iPhone 6s/16GB端末代 | (93312-9720=)
83592円(3483円×24) |
(93312-34000=)
59312円(2471円×24) |
総額 | 7020円 | 6683円 |
買取りのほうが約10000円還元が高いため、トータルで安くなるのは当たり前ですが、その他にも安くなる金額がそれぞれ違うことにも注目です。ゼロから機種変更キャンペーンだと維持費の料金が値引きされるため、2年以内に解約や機種変更をすると残りのiPhoneの残債が満額でかかります。一方で買取りを利用した場合はiPhoneから直接値引きしたと考えられるため、途中で機種変更などをしても残債は少なくなります。新しいスマホが欲しくなった時に有利なのは買取りによる即現金化とそれを利用した購入方法にあります。
と、どちらにしても今ドコモのiPhone 5s/5cを持っている人ならば、他社にMNPするよりも機種変更で下取り・買取りを利用することによってMNP並みの月額料金での利用が可能になってくるため、5s/5cからの変更をこのiPhone 6sに合わせてみるといいかもしれません。
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