auがカケホとデジラという他社対抗新料金プランを出してきました。これで3社全てが新料金プランとして通話定額という新しい基本料金を設定した事になります。
docomoではカケホーダイ、SoftBankではスマ放題、そしてauではカケホとデジラという新料金になりましたが、このカケホとデジラでは一体どのような違いが、他社の料金プランとの間にあるのでしょうか。今回はそこの違いに注目していきたいと思います。
電話はお得
まずはカケホとデジラになって新たな基本プランとなった、電話カケ放題プランについて解説しましょう。
auでも通話定額になったということで、これまで通話を46分以上一ヶ月の間にしていた方は、今回の新料金プランの基本料2700円は、安くなったと言える変更です。もちろん通話をしない人には高くなっているので、メリットデメリットは使い方によって違ってきます。
結局どのキャリアも新料金プランは電話をする人にしかメリットはありません。
データプランが多様
ではどこも同じ料金の同じコンセプトのプランになった時に、違いが出てくるのはパケットプランになります。
docomoではシェア、SoftBankでもシェアや家族割が差や違いをつける料金プランになっています。対するauはと言うと、なんと2つのキャリアが使っているシェアは出来ません。シェアが出来ない代わりにギフトというものになります。
シェアとギフトの違いは、シェアは一つのパケットプランを代表者が契約すればそれをみんなで分け合うことが出来ます。シェア用のパケットプランは高い料金になりますが、それを家族みんなで分け合うことが出来ます。
これとは違いをauはシェアする事が出来ずに、家族みんなが別々にパケットプランを契約する必要があります。そのため、家族で通話定額プランに変更すると、その数が多い分だけ料金が他のキャリアよりも高くなってしまいます。
その代わり、余ったデータ通信量を家族間でギフト=送ることが出来ます。これがauのギフトです。
乗り気じゃない?旧プランも選択可能
実はこのauの新料金プランカケホとデジラは、他のキャリアよりもあまりやる気が無いんじゃないかという指摘もされています。
その一つの理由が、auの通話回線はdocomoやSoftBankのWCDMAではなくCDMA2000というものなので、ノイズが走ったりして聞こえにくい・伝わりにくい回線になっています。そのため、通話で勝負するには不利な回線であるのがauです。
auではその点を理解しているのでしょうか。docomoとSoftBankが新料金プラン一本化して、旧プランの排除を目指しているのに対し、auでは旧プランを継続して契約できる余地を残しています。LTEプランへの変更も電話一本で可能なため、電話がしたい人とこれまで通りの基本料金が安いプランで契約したい人、どちらにも選択肢が残されています。
auスマートバリューは拡大・細分化
auと言えば固定の光回線とセットで契約しておくことで、毎月の通信費を大きく節約することのできるauスマートバリューの存在があります。固定回線はJ:comなども対象ですから、結構多くの方が使っているサービスだと思います。
このauスマートバリューは、カケホとデジラでその対象が拡大し、料金プランによって割引額が変わるように細分化されました。
今までauスマートバリュー対象外だった、ガラケー向けのプランも電話カケ放題への加入によって、パケットプラン加入が必須ではあるものの、適用対象へと変更になりました。また、2GB・3GBのパケットプランを選択した場合は、従来よりもパケット料金が下がるために、それに応じてauスマートバリューの割引額が500円ほど減額することになっています。
ガラケーにも適用できるようになったものの、パケットプランの料金によって割引額に変更が入るようになってしまったので、改悪とも改善ともどちらにもとれる変更になっています。
パケットが外せないので、格安運用は難しい
ちなみにですが、このカケホとデジラになると、パケットプランを契約しないで基本料金だけを契約するという方法はできなくなりました。
そのため、必ず6500円の料金から契約することになり、キャンペーン特典や毎月割、auスマートバリューを使っても、毎月の通信費は高額になってしまいます。新料金プランでは格安運用というものは実現が難しくなるというのが現状です。
例外的にガラケープランのみパケットプランを外すことが出来ます。
以上がauの新料金プラン「カケホとデジラ」のポイントです。
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