格安SIMの登場でスマホの運用方法は多岐に渡る選択をとれるようになりました。うまくこの格安SIMを使うことで、スマホを使う料金を大分節約することが可能になるでしょう。
その格安SIMを使った運用の一つに、2台持ちという運用方法があります。キャリアの通話回線・メールアドレスは何か起きた時のためにも残しておきたいから、通話とメールをガラケーの運用に戻して、これまで使っていたスマホには格安SIMを利用するという使い方です。
この方法は格安SIMを使った運用において最適解の一つだと思います。実店舗サポートがあり、回線品質も災害時やトラブル時にも信頼のおける対応をしてくれるキャリア回線を保有することは間違いではありません。MVNOの場合はこのサポート面で問題が多いため、メイン回線をこの契約に全て移してしまうのは危険です。ガラケーとスマホの2台持ちはこのリスクを減らした賢い運用かと思います。
今回はそんな2台持ちに適したガラケーの話題を取り扱いたいと思います。
今回取り上げるガラケーはdocomoのケータイ電話であるSH-07Fです。このケータイ電話の特徴として、「契約が安い」という点が存在します。そしてスマホからの機種変更にも適している特殊性があります。この2つの点から、今docomoのスマホを使っている人が格安SIMと併用した2台持ちを始めるのに最適な存在になっているため、この機種の良さを詳しく説明していこうと思います。
SH-07Fは3万円以下の数少ないガラケー
SH-07Fがどういったガラケーなのかというと、実は機能ではそれほど目立ったところはありません。一応防水におサイフケータイ付きという使いやすい機能は揃っていますが、評価・評判・レビューを見ても普通に不具合もなく使えるものの、特徴的な機能などで使いやすさを特筆すべき部分はあまりありません。
こうした機能面ではいたって普通のフィーチャーフォンなこのSH-07Fの最大の特徴は、近年発売されたガラケーの中でも「安い」というところになります。
一括価格では2014年以降に発売されたフィーチャーフォンの中で今のところ唯一の3万円以下という価格をつけています。これなら新たに契約するガラケーの購入金額として負担も少なく買いやすいでしょう。
更に端末につけられる割引である月々サポートも高く、実質価格にすると1万円以下での契約が機種変更で可能になります。新規やMNPだと月々サポートは増額されて実質0円にまで下がります。
SH-07F | 一括価格 | 月々サポート | 実質価格 |
---|---|---|---|
29,160円 | ▲837円×24 | 9,072円 | |
▲1,215円×24 | 0円 |
この安さは他のドコモケータイには無く、SH07Fのみが持つ特徴となっています。
一括契約でプラン次第では月2円ガラケー
当然月々サポートが高く、実質でも安いということで、維持費も安くすることが可能なわけですが、もしも一括で契約した場合には最低維持費が通常のFOMAの料金プランよりも月サポが上回るため、月額2円で使えるガラケーとして利用できる可能性も存在します。
実際に複数のプランと契約で維持費を出してみましたので次の表をご覧ください。全て一括で契約した場合です。
Sh-07F | 基本料金 | iモード | パケット | 月々サポート | 総額 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|---|
タイプシンプル バリュー |
802円 | 0円 | 0円 | ▲837円 | 0円 | 最安値、通話だけ |
タイプシンプル バリュー |
802円 | 324円 | 0円 | 289円 | メールし放題で最安 | |
タイプSS バリュー |
1008円 | 324円 | 401~円 | 896円 | 無料通話25分付きプラン | |
タイプS バリュー |
1620円 | 324円 | 401~円 | 1508円 | 無料通話55分付き | |
カケホーダイ (ケータイ) |
2376円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2376円 | 通話し放題プラン |
今回はFOMAプランを想定した契約と通話だけのカケホーダイプランにしています。その理由としては、カケホーダイプランで月々サポートの適用を受けようとするとパケットプランが必須になるからです。FOMAプランの場合は月々サポートにパケットプランが必須ではないため、基本料金から割引が付けられるようになっています。
月サポ6ヶ月制限で気軽にスマホからガラケーへはしにくく
こうした端末価格の安さ、そして割引が多いために維持費も抑えられるガラケーとして、ドコモケータイの中でSH-07Fは一つ頭の抜けた存在です。
そんなSH-07Fには安いだけじゃないもう一つ非常に価値のある特徴が存在します。それが月々サポートの6ヶ月規制の対象外という処です。
docomoでは新たに最新購入機種の契約から6ヶ月以内に別機種へ機種変更した場合に、月々サポートを適用させないという制限を加え入れました。これは持ち込み機種変更などでも同じです。
この影響で、スマホからガラケーに機種変更する際に持ち込み機種変更を挟めば今までスマホからでもガラケー契約で月々サポートが適用出来たのですが、これがガラケープランに変えてから6ヶ月待たないと月々サポートが適用されなくなってしまいました。(スマホから直接ガラケーへ機種変更した場合、月々サポートが付かない規約になっていて、一旦スマホの契約を持ち込み機種変更でFOMAに戻してからガラケーへ機種変更することで、月々サポートを付かせるというのが従来の方法でした。)
これによって今あるドコモケータイのほとんどの機種が、スマホからのガラケーへ戻したい場合に、FOMAプランに戻してから6ヶ月待たないと新機種へと機種変更した時に割引がゼロになってしまうというジレンマを抱えることになりました。
SH-07Fは6ヶ月制限の対象外
ところが、そんな制限が始まった中でもSH-07Fはなんと規制の対象にはならないドコモガラケーとなっています。
その理由はこの月サポ6ヶ月規制が適用されるのは、次に書かれているように2014年9月以降に発売された機種のみとなっています。これによりiPhone 6やスマートフォンの最新モデルを立て続けに買いたい時には困るのですが、古めの機種ならば適用されずに直後に月サポを付けることが可能なのです。
2015年7月1日(水曜)以降、2014年9月以降に発売された機種を過去6か月以内に「機種購入手続きがなされている回線」、「XiからFOMAへの契約変更がなされている回線」で購入の場合、本割引の対象外です。
SH-07Fはまさにこの6ヶ月規制が適用される販売期間より前に発売されており、この規制を無視して割引をつけることができます。
SH-07Fは安さ以外にもこうした特徴があるのです。
スマホからガラケーへの戻し方
以上のようにドコモケータイの中でもSH-07Fは維持費が格安かつ月サポ規制にも引っかからないということで、ガラケーの中でも特筆してオススメな契約端末です。
これからあえてガラケーに契約を変えたいという人は、この機種を選ぶようにしましょう。
それでは最後に、今docomoのスマートフォンを使っている人がガラケーへ契約を戻す場合にどういった手順を踏めばいいのかを解説してみようと思います。先ほど括弧閉じの中でも説明しておきましたが、スマホ(Xi契約)から直接ガラケー(FOMA)契約へ機種変更してしまうと、月々サポートが6ヶ月規制のルール関係なく適用されない仕組みになっています。
これを避けるために、一旦スマホの契約をFOMAの契約に戻してそこからガラケーへと機種変更をする必要があります。このFOMA契約に戻す作業には、3Gのみに対応したスマホかガラケーを使ってドコモショップで持ち込み機種変更という手続きをしなければいけません。この手続きをした後にSH-07Fへ機種変更すれば、ようやく月々サポートが適用されて契約できるということになります。
まとめると次のような流れです。
今使っているスマホと、適当な古いFOMAスマホかガラケーをもってドコモショップへ
↓
持ち込み機種変更手続きをしてFOMAの契約へ戻す(この時契約は「ベーシックプラン」というものになり、利用料金は高額になっているので注意)
↓
機種変更でSH-07Fを契約。月々サポートが適用されて「バリュープラン」で維持費も安い
持ち込み機種変更ではFOMAのスマホかガラケーが必要なため、前に使っていたガラケーやスマホが必要です。もしもない場合は中古ショップで2000円以下のスマホやガラケーを用意しておきましょう。このまま中古のガラケーを使っても良いですが、その場合契約プランが持ち込み機種変更の場合ベーシックプランという高いガラケーの料金プランしか契約できないため、長期的に見ると損する内容になり、新しく機種変更をしたほうが安くつきます。
SH-07Fを機種変更する場合には、ドコモオンラインショップが良いでしょう。その理由は頭金と機種変更手数料がないからです。頭金はdocomoの場合5400円までに制限されていますが、それでも結構高額ですし、本来ならば機種代と全く関係のない料金になるわけですから、なるべくなら支払わないようにすれば節約になります。もう一つ機種変更手数料は2160円かかるのがオンラインショップならFOMA→FOMAで無料なのでこちらも無駄なお金を払わなくて済みます。
最悪7640円の値上げで店頭で買わされてしまい、オプションまでついたらもっと高額になってしまいますのでオンラインショップが無難です。
いつも拝見しています。
特に今回のスレッドは研究発表といってもよいほどの
クオリティだと思いました。月々サポートの扱いについて
SH-07Fの発売日に着目したのは目からうろこでした。
しかし待てよ….
”2014年9月以降に発売された機種(1項、ひろぼん注、以下同じ)を過去6か月以内(2項)に、
「機種購入手続きがなされている回線(3項)」、「XiからFOMAへの契約変更がなされて
いる回線(4項)」、または「お持ち込みになった機種でドコモを新規契約されている
回線(5項)」でご購入の場合、本割引の対象外です。”
疑問1
私の解釈では、2項の6か月条項は3項から5項の全部にかかっていると思います。
従って、Xiスマホの回線から例えばP-01G等の最近のガラケーへの直接の契約変更
(購入)であっても、過去6か月以内に3項~5項に書かれている事情がなければ
月サポは受けられるのではないか。
疑問2
発売日が2014年8月以前であるSH-07Fは、Xiスマホの回線からの
直接の契約変更(購入)であっても、無条件で月サポの対象になるのではないか。
つまり、Xi回線においてFOMAガラケーを購入する行為が、「月々サポートが
6ヶ月規制のルール関係なく適用されない仕組みになっています」となるのか
否かがキモだと思います。
私も深夜ゆえウラを取らずに書いているは心苦しいのですが、検証していただけると
幸いです。
追伸
間に持ち込み機種変を挟む場合は、SIMロック解除済みの他社3G端末を持っていくと
バリュー扱いにしてくれます。
それぞれガラケーへの機種変更なら月々サポートがつくのではないかということですよね。
docomoの月々サポートの場合、Xi契約からFOMA契約へとグレードダウン(?)させる形の機種変更は、6ヶ月などの期間関係なく月々サポートが適用されないという内容になっています。
以下がその注意書きです。
月々サポートが適用されるのは、6ヶ月以上契約変更から経過した上で、Xi→Xi間、FOMA→FOMA間、FOMA→Xi間での機種変更のみとなっており、Xi→FOMA間は元々月々サポートが適用されない仕様になっています。
ですので、今回提案してもらった形ではそもそも月々サポート自体がつかないので、今回の記事のように一旦FOMA契約へ戻さないと月々サポートが適用されません。
管理人様、初めまして。
こちらのサイトを参考にさせていただき、昨日docomoスマホ(エクスぺリアZ3 SO-01G)XiをFOMAの過去に自分で使用していたガラケー(F01-A)にプラン変更してきました。
店舗では、直で管理人様おすすめのSH-07Fにはやはり変更できず帰宅してきました。
お聞きしたいのは、オンラインショップのキャンペーン詳細を見ると、
2015年7月1日(水曜)以降、2014年9月以降に発売された機種を過去6か月以内に「機種購入手続きがなされている回線」、「XiからFOMAへの契約変更がなされている回線」で購入の場合、本割引の対象外です。
こちらの項目が一切なくなり、Xi→FOMAプラン変更は、結局6か月待たないと新品の機種にできないように変更がなされているようなのです。
やっぱり、変更する人が続出でdocomoも規約を変更してきたのでしょうか?
機種変できる穴はないですかね?
教えていただければと思いこちらに書き込みさせていただきます。
宜しくお願い致します。
今見たところ、特にその表記が消えている部分というのを確認できないのですが、どのページで月々サポートの適用条件が消されているかわかりますか?