docomoはauから1シーズン遅れてAndroidをベースにしたガラホ端末の発表を行いました。Androidベースにしたことで、これまでのガラケーの機能や操作性そのままに、スマートフォン用サイトやAndroid向けのアプリの一部が利用出来るようになります。
ガラホはauと違ってシャープと富士通の2社が開発します。それぞれスマートフォンでシリーズ展開しているブランド名をつけた「ARROWS ケータイ F-05G」「AQUOS ケータイ SH-06G」が第1弾として発売されます。
ガラケーは撤退なんて噂も流れましたが、実際にはほぼ同じ形で残るだけでなく、スマホサイトやアプリが使えるというパワーアップを果たして戻ってくるようです。ガラケー用サイトは大打撃を受ける変革かもしれませんが、ガラケー利用者にはむしろ使い勝手が良くなる結果になるでしょう。
docomoのガラホはFOMAガラケープランで契約可能
auのAQUOS K SHF31発売の時には、料金プランで高いものしか用意されていませんでした。SHF32発売に伴って新プランを用意して使い方にあったプランにはなりましたが、auの高額なプランがあったことから、docomoのガラホプランにも注目が集まりました。
docomoが今回ガラホ発売に合わせて用意してきた新プランというものはありません。
プランはFOMAもしくはカケホーダイ(ケータイ)というこれまでガラケーで契約出来ていたプランをそのまま使えます。この点ついて、高額な専用プランが生まれなかったということで、かなり好意的に受け取られているのを感じます。
しかし大きな問題点が
しかしこの現状維持のプランをそのままガラホで契約出来るというのは、プランとしてはガラケー的な安さで利用できるチャンスがある一方で、ガラホの良さを考えると従来のプランでは対応出来ない部分が出てきます。
それはガラホとして使う=アプリを使うことを考えると、2段階で契約出来るパケホーダイダブルでは機能的に十分ではないという所です。
これによってガラケーの機能だけを使うのならばこれまで通りの料金プランで使えると考えていいのですが、ガラホの機能も使おうと思った時にはFOMAプランの安さを活かしきれない事態も十分に考えられます。特にauのSHF32のプランが安さとガラホの機能が両立して使える反面、今のdocomoのプランではそれも出来ないというのが現状です。
ガラケーのダブル定額のパケット量がauに比べて少なすぎる
では安さと機能の両立が出来ないとはどういうことなのでしょうか。それはパケット通信はしてもすぐには満額かからないパケホーダイダブルのプランが実質的にガラホでは機能しないからです。
パケ・ホーダイ ダブルの372円プランでは4650パケットまでの通信量がこの料金で使えるようになっています。4650パケットというものがどれだけの通信量かは正確には計算していませんが、1MBの通信量が8200パケットとなるので、その半分ちょっとですから500~600KBが372円までで通信できるデータ量です。
auが10MBまで500円で通信できるのに対して、docomoのFOMAプランではわずか5,600キロバイトしか通信出来ないというのですから、如何にdocomoのプランでは通信量が少ないのかがわかります。
auのガラホ「AQUOS K SHF32」の新料金プランを考える | やすしむ!!
もしもdocomoのガラホの機能、具体的にはLINEをこのパケホーダイダブルを使って利用した場合、約200KB前後に最適化された写真が1ヶ月の内に3枚送られてくるだけでパケットの最低料金を超えることになってしまいます。auの10MBと比べるとあまりにも瞬時に従量課金が始まってしまいますので、パケホーダイダブルでの運用はほぼ意味がない形になります。
実は巧妙なガラケーユーザーにパケットを使わせる仕組み
このようにdocomoのガラホではガラケーのプランをそのまま使ってしまっているために、ガラホの取り柄でもあるLINEを中心としたスマホから登場してきたようなアプリを使うには、パケット料金がフラット契約とほぼ同じ金額がかかると考えていいでしょう。
docomoのガラホはこれまでと同じFOMAのプランが使え、確かに従来の低額プランで使えることがこれまで通りに出来ます。しかし実際にガラホとしての利用をしようとすると、確実にパケットプランはフラットプランの適用が必須になり、ガラケーにも関わらず高額なプランを使うしかないという状態になります。
LINEが使えるガラケーなんていう紹介のされ方をよくされていますが、LINEを使うにはスマホとほぼ同じような料金を支払わなければいけないため、ガラケー型である必要性が薄れてしまっています。
Wi-Fiが使えないから通信はパケットが必須
ここまで読んで「Wi-Fi接続すればパケットはパケホーダイダブルプランでもいいのでは」と感じる人もいるかもしれませんが、今回のdocomoのガラホではシャープ製も富士通製もWi-Fiにはなんと非対応になっています。Wi-Fi接続出来るガラホは今のところauのガラホしかありません。
なのでLINEなどのネット通信が必要なアプリはかならずパケット通信を活用しなければいけません。少なくともdocomoのガラホ第一弾はこのように安く使えないはっきりとしたデメリットがあるのです。
ガラホを使うならauが良し
というわけなので、ガラホを使うならダブル定額が10MBまで最低料金で使えて、Wi-FiもLTEもVoLTEも使えるauのAQUOS K SHF32のほうが2015年夏モデルのガラホの中では一番いいチョイスかと思われます。
もちろんこの夏モデル限定の評価であり、今後のdocomoの新プランやWi-Fi対応によっては違う評価を与えたいですが、少なくとも夏モデル時点でのdocomoガラホは良さというものがほとんどありません。
docomoの運用はガラホorガラケー+2台持ちスマホで
docomoガラホはプランの対応が十分ではないところ、Wi-Fiにも対応していないところから、LINEなどが使えるというメリットを受けられるのは限定的で高額な料金を払った人だけということになります。
この夏モデル時点のガラホは、あくまでもガラケーの延長でしかなく、別に古いガラケーのままでいいというのがdocomoに関して言える結論です。LINEを使いたいならば、新たにLINEを含むネット通信用の2台目スマホを所有して、そちらをMVNO運用するというのが安くなる方法の一つと言えるでしょう。
docomoがこれからもガラケーの延長上としてのガラホを販売する事はポジティブに受け止めたいものですが、この夏モデルに関してはあまりにも機種の性能やプランの対応が間に合っていないため、購入には時期尚早すぎるというのがdocomoガラホに対する総合的な結論になります。
勉強になりました。
実際どういったものなのか想像できなかったのである程度の情報を貰えたと思います。
docomoのガラホにはWi-Fi機能が無いとの説明ですが、富士通製F-05GのスペックにはWi-Fi機能があることになっています。実際にはどうなんでしょうか?
スペック表見てもWi-Fi対応してないようなんですが・・・。
パケホW 4200円 、フラットは 5200円
4200円でブラウザ、メール、LINEし放題と
思えば安いのでは?
触ってみるとあの画面でタッチパネルも効かないでフルブラウザということを考えると、個人的にはフラットプランで使うならスマホのほうがいいような気がします。
4200円フラットはあの機体の画面解像度や小ささでは高い気がするんですよね。テザリング出来ればまた別ですが。
お返事どもです。紛らわしくて済みませんでした。
フラット必須ではなく、パケホW で行けますよね。
ただやはり、管理人様同様にあの画面仕様で4200円は
高すぎますね。 au対抗で、らくらく を選べるとか、
もっと安いプランにしてほしいです。
>確実にパケットプランはフラットプランの適用が必須になり、
docomo資料では、パケホW ケータイ定額通信(iモード、spモード)
上限額 4200円となっています。 パケホW でよいのでは?
らくらくパケホーダイ も選択できればよかったのに。
F05Gを使っていますが、使い方によっては、かなり割高な印象です
現在の使い方は、
ほぼ待ち受け専用で、たまにライントークで使うくらい
といっても1ヶ月で20往復もしない程度のライン頻度
ケータイ補償サービス(月380円)以外の保証はつけておらず
iチャンネルなどの付加機能は一切契約していない状態で
月に5500円ほどかかります
つまり、携帯電話がインテリア状態で月5500円です
これは何も使っていなくてもパケット通信費が日に170円前後かかるため
3日もあればパケット無料分(372円)を超えてしまい、
半月ほどでパケット上限の4200円に達するためです
もちろんアプリの自動アップデート機能はすべて切っています
常時機内モードで、たまに外出する時などの必要なときだけ使うような
発信専門のような使い方をする人なら月に2000円ほどで済みます
一般的な人の月額料金は、4500円+電話通話料、といった感じでしょうか