2015年docomoの夏モデルとして登場した富士通の最新フラグシップモデルスマートフォン、ARROWS NX F-04Gについて契約後にかかる維持費を計算しようと思います。
F-04Gの特徴として、これまで指紋認証によるスマホロック解除を採用してきましたが、この機種からは更に高度な認証方式として虹彩認証と呼ばれる瞳を使った認証方式を世界初搭載しています。
このスマホは夏モデルから開始されたシェアパック向けの特別な月々サポート適用施策、「シェア特割」の対象機種です。これによって加入するパケットパックによって使用料金が異なってくるという今までにない形の維持費が出ています。その辺りも含めて、今回の計算の記事の中で説明したいと思います。
6月3日時点でのF-04G販売価格・月々サポート
F04GはMNPで月々サポートが増額されるということも、FOMAからの機種変更だけで月々サポートが増額されるということは6月3日時点ではありません。
販売価格 | 93312円(3888円×24) | |
---|---|---|
月々サポート | 新規 | 1566円×24回 |
MNP | ||
機種変更 |
その他月々サポートが変化するキャンペーン
- ありがとう10年スマホ割・・・月サポ432円増額、10年以上docomo利用者
- シニアはじめてスマホ割・・・最大1520円割引増額、FOMAからの機種変更で60歳以上
- シェア特割・・・このページの下部で説明中
F-04G、分割契約の参考維持費
F04Gは中々一括で買えるほど安い価格ではMNPですら売られていないので、分割契約を前提にしたいと思います。
シェアパック、データパックは契約者数の多そうなプランで想定しています。
パケットパックタイプ | データSパック | シェアパック10 | シェアオプション |
---|---|---|---|
パケットパック | 3780円 | 10260円 | 540円 |
カケホーダイ | 2916円 | ||
spモード | 324円 | ||
月々サポート | ▲1566円 | ||
F-04G支払い | 3888円 | ||
毎月の支払い | 9342円 | 15822円 | 6102円 |
一括だとここから3888円毎月安くなりますが、9万円近い購入金額をスマホのために用意するのも中々難しい話です。
家族まとめて割やカムバックボーナスも使えますが、それを適用させてもまだまだ価格は充分な安さではないかもしれません。
多分ですが、あと数ヶ月して次の新作スマートフォンが発表されるような時期になると、端末購入サポートが適用されて安くなる可能性もあります。そちらを期待して狙うというのも良いでしょう。
シェア特割による月々サポート増額
F-04Gは、6月3日の時点で特別なキャンペーンの対象になっています。そのキャンペーンは「シェア特割」と名付けられています。
シェア特割とは単純に説明してしまえば、月々サポートの増額CPです。
ただこの月々サポートの増額はこれまでにない特殊な条件が含まれています。その条件というのは、ファミリー向けのパケットパックを契約する、というものです。
docomoでは個人向けのデータパック(S、M、L)というパケット定額サービスと、ファミリー向けに複数回線でシェア利用を前提にしたパケットパック(10、15、20)というものが存在しています。この内、パケットパックはシェアが出来る反面パケット定額サービスの料金は高額になってしまいます。
この大容量な代わりに高額なパケットパックサービスを契約することで、月々サポートが通常よりも増えるというのがシェア特割です。しかもこのシェア特割による増額は、パケットパックの契約容量によっても増えたり減ったりします。パケットパック10の契約だと増額は540円までで、パケットパック15以上だと1080円という形で、より高いプランほど割引が上がるという仕組みになっています。
ちなみに割引サービスでこういう増減があるものの場合、普通一旦低い金額の割引適用条件にプランを変更してしまうと、例え上の割引が適用されるプランに変更しても割引が変化しない場合が多いのですが、このシェア特割は一旦低い割引になったとしても、条件を満たせば再び上の割引を適用出来るようになっています。
このシェア特割が絡むと、先ほどの金額から540円、1080円が引かれるので、以下のような計算表が出せると思います。
パケットパック | データSパック | パケットパック10 | シェアオプション |
---|---|---|---|
支払い料金 | 9342円 | 15822円 | 6102円 |
シェア特割 | 適用不可 | ▲540円 | 親回線による▲540円or▲1080円
今回は親回線がシェアパック15を契約していると想定 |
毎月の支払い合計 | 9342円 | 15282円 | 5022円 |
F-04Gは発熱しやすい?
F-04Gはもう販売しており、ネット上でもレビューや評判的な実機利用の体験談が増えています。その内容を見て、どのような感想が多いかというと、「発熱」に関する内容が目に付く印象にあります。
ARROWSといえば高温発熱、バッテリー大量消費という印象も強いですが、TegraからSnapdragonへとCPUを変えてからは、こうした不安はかなり解消されていて使いやすくなっていました。ところが今回は富士通ARROWSだから、というわけではなくて、Snapdragon810というCPUが発熱しやすいようになっていて、今季のフラグシップ全般で発熱が問題になっているようです。
このF-04Gもその類に漏れず、負荷が強めの操作を数分してしまうだけで結構な熱を帯びてしまうようです。そしてこの熱問題によってバッテリーも消費が激しくなっており、過去のARROWSに近いような使用感になっているとの声が上がっています。ただこの問題はF-04Gに限らず夏モデルのフラグシップモデルは全体的にホットモックの高熱化とベンチマークの低下などの症状が見られており、Snapdragon810搭載機種は熱問題に悩まされる事になりそうです。
評判としてはソフトウェア的な不具合よりもこうした発熱などのハードウェア的な不具合のほうが多く見受けられます。これから夏に入って更に発熱しやすい環境になるわけですが、その時にこのF-04Gがどういう動きをするのかというのは気になります。
月々サポートが低いので、維持費としてはかなり高額になります。これなら多少型落ちでも実質0円機種や、月々サポートが大増額されるタイミングを待ったほうが良いでしょう。
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