MVNOが提供する格安SIMを利用したスマートフォンの格安運用が注目を浴びています。
現在使っているスマートフォンのパケット通信プランを一番低いものにして、キャリア回線によるネット通信をせず、MVNO経由でデータ通信をすることで、毎月の携帯電話料金を安くしようというやり方です。
昔は電話をするためにキャリア回線を使ったケータイと、MVNOのデータ回線を使ったスマートフォンの2台持ちが主流でしたが、最近では050電話やLINE電話といったIP電話サービスや、MVNO自体が090や080といったキャリアと同じように電話もできる格安SIMを提供しています。そのおかげで、MVNOのSIMサービスを使ったスマートフォンの運用方法は多岐に渡って存在するようになりました。
こうしたMVNOの格安SIMを使うためには、2つのものが必要です。それは格安SIMの契約と格安SIMを使うためのスマートフォンです。今回は、このうちのスマートフォンについてどんなものを選べばいいのかについて、選ぶためのポイントやオススメのスマートフォンを紹介したいと思います。
格安SIMを使うには
格安SIMを使うためのスマートフォンは、無条件にどのスマートフォンを選んでもいい、というわけにはいきません。格安SIMを使うには一定の利用条件を満たしてないと使えません。
2014年の6月の時点で、格安SIMが使えるスマートフォンは、docomoのスマートフォン・auのスマートフォン・一部のSIMフリースマートフォンだけです。このうちauのスマートフォンが使える格安SIMはmineoというたった一つのMVNOだけです。一方でdocomoのスマートフォンで使える格安SIMは多数用意されています。
一番主流となっているのは、docomo回線を使ったMVNOの格安SIMですので、このサービスを使うにはdocomoのスマートフォンか一部のSIMフリースマートフォンを用意する必要があります。
より快適に使うには
docomoのスマートフォンならば格安SIMを使うことができるのですが、このdocomoのスマートフォン選びもただdocomoからでたスマホという理由で適当なものを買っても、下手したら快適さのないハズレ機種を掴んでしまうかもしれません。
スマートフォンを選ぶ時は、以下の2つについてリサーチする必要があります。
- サクサク動いて不具合が無いか
- 対応周波数は多いか
この2点です。
サクサク動き、不具合の少ない機種を選ばないと、使っていてストレスを感じてしまいます。長い間使うものをストレスを感じながら使うのは、精神的にも良くありませんし、便利さもなくなるので、不具合の少なさなどはリサーチするべきでしょう。
そして、対応周波数がなるべく多いスマートフォンを選びましょう。この周波数が多いと、LTE通信が非常に快適に使うことが出来ます。最近のスマートフォンも格安SIMもLTE通信を使うことが前提になっているため、対応した周波数が多いほうがより快適な速度で利用出来ます。
特にSIMフリースマートフォンは、docomoの周波数に最適化されていないため、しっかり調べておかないと、性能はいいのに通信が遅いという問題にあたることがあります。
オススメのスマートフォン
こうした快適さを重視しつつ、格安SIMが使えるdocomoおよびSIMフリースマートフォンのオススメのものを紹介しましょう。ここでは中古または新品で購入できる白ロムと呼ばれる状態のスマートフォンを紹介します。白ロムはdocomoショップなどを通さずにAmazonや楽天でも購入出来ます。
価格帯を分けてオススメのものを紹介しますので、予算に合う白ロムを購入して格安SIMを利用してみてください。
1万円台:F-03E
1万円台のdocomo白ロムというのは中々お目にかかれません。特に新品状態だと難しいでしょう。性能もいいものというのはあまり望めません。
そんな中で1万円ほどで購入出来てそこそこ操作性のいいスマートフォンがあります。それはF-03Fというスマホです。
白ロムで1万4000円ほどです。サクサク感はそれほどありません。それでも普通に使う分には困ることはないほどです。デザイン的には女性向けに近いデザインでしょうか。丸みを帯びていて持ちやすいのですが、ソフトなイメージが強すぎるでしょうか。
ゲームや高画質動画にはスペック的に十分ではありませんが、Web閲覧には特に問題もなく使い続けられる機種ではあるので、手軽に始めたいならばこのスマートフォンの白ロムが良いでしょう。
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2万円台:L-05E
2万円台だとかなり性能のいいスマートフォンが手に入ります。性能的に長期間不便なく使うことが出来るでしょう。
今最も値下がりが起きているdocomoの白ロムは、L-05Eというスマートフォンです。これは2013年の6月に発売された比較的新しいスマホになります。4.5インチの液晶で、iPhoneとほぼ同じ本体の大きさです。
このスマートフォンは現在安売りがされており、転売目的で新品のまま多数売られています。そのために白ロムが安くなっており、2万4000円ほどの低価格で購入できるdocomoのスマートフォンになっています。
性能は2013年6月発売ということもあり、サクサク動く素晴らしいスマートフォンです。不具合もそれほど報告はありません。ここ最近急激に白ロムとしての在庫が増えているため、ほとんどが半年以上のメーカー保証期間が残っていると思われるので、何か問題が起きても対応してくれます。
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3万円台:L-01F
3万円前後になると性能比で最もコストパフォーマンスがいいのはG2 L-01Fでしょう。先ほどのL05Eと同じLGというメーカーのスマートフォンですが、こちらは2013年の10月に発売された非常に高性能なスマートフォンです。
とにかくこのスマートフォンは性能が高いです。Androidの動きがこれまでよりも1段階良くなったと評判を受けるスナドラ800というCPUを使っています。おそらくこれ以上の性能の上昇はほとんど実感出来ない些細なものになり、このスマホ一つで2年近く長く使い続けられるでしょう。発売から半年は経ちますが、ほとんど不具合の報告もないので使いやすいです。
そしてL-01Fは何よりも安いのです。L-01Fに良く似たスペックのスマートフォンも白ロムとして売られていますが、安くて3万8000円ちょっと、普通に買ったら4万円以上のものがほとんどです。そんな中このL-01Fが安い理由は、やはりこちらも安売りされたことで転売目的の売却が増えているからです。そのために性能がすごくいいのにも関わらず、3万円ちょっとで買えてしまうのです。
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これらのスマートフォンが、MVNOの格安SIMを使う際に購入しておきたい白ロムの低価格スマートフォンです。どれも性能はしっかりしており、なおかつ不具合も少ないという使いやすいスマートフォンばかりです。
MVNO用のスマートフォンで、どれを選んだらいいのかわからないという人は、この3つのスマートフォンならばほぼハズレなく使えると思うので、参考にしてみてください。
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