AppleのiPhone6と6plusが9月19日から発売されます。
予約数は1日で過去最高を塗り替えたようですが、それにしては日本での混乱と言うか品薄になるという内容はあまり聞かれません。多くの数を今回日本のキャリアが確保したのでしょう。
iPhone6が3つの日本のキャリアから発売されるということで、どこのキャリア経由で購入するのがベストな選択になるのか、気になって調べたりする人は多いんじゃないかと思います。そこで今回はそれぞれのキャリアで対応しているiPhone6の電波状況、そして各種キャンペーンの内容、料金が実際にどれくらいかかって最安はいくらになるのか、ということをそれぞれ示してみたいと思います。
まずはauからその特徴とメリットになる部分を紹介しましょう。auを最初に選んだ理由としては、料金プランが先に出てきたという理由もありますが、料金プランが選べて、iPhone6を使った高速通信が出来るという点で、今回のiPhone6を取り扱っているキャリアの中では最も選ぶべきキャリアになると個人的に感じているからです。
CAとWiMAX2に対応して高速通信ができる
まずiPhone6をau回線で使った場合の付加価値を電波環境の面から紹介しましょう。
auの回線でiPhone6を使うと、CA(キャリアアグリゲーション)とWiMAX2+に対応します。
これらは高速通信ができるようになるというメリットです。特に電波のエリアが広がったりというメリットはこれら単体ではそこまで関係はありません。
キャリアアグリゲーションはLTEの複数Bandがそのエリアで利用できる場合、その内の2つをまとめて束ねて速度を理論上2倍にするという技術です。
WiMAX2はFDDLTEのBand41にiPhone6が対応したことで、利用できるようになった高速通信が可能な周波数帯です。
例えばSoftBankでもCAの技術展開を進めていて、WiMAX2と同じBand41のAXGPという回線を広げています。ですが、AXGPについては対抗出来ても、CAについてはまだ沖縄県の一部エリアでしか対応していないという状態で、ほぼテスト中でまさにこれから技術的にもエリア的にも伸ばして行く部分です。
そのため、CAに関しては現状ではauが最も進んでおり、市街地の繁華街などLTEの周波数が複数得られるポイントでは、非常に高速な通信環境でネットをすることが出来るでしょう。
これがまずauでiPhone6を使う場合のメリットです。
キャンペーンはMNPと下取り
キャンペーンでは特にメリットとかそういうのは他社に比べても薄いのですが、それでもいい内容が揃っています。
まずはMNP向けのキャンペーンに「auにかえる割 Plus」というものがあります。これはiPhone6とPlus、そしてAndroidのHTL23とTORQUEが対象です。
このキャンペーンでは、MNPをした際に契約するプランで2種類の特典を受け取ることができます。LTEプランなら2年間基本料金が無料になります。電話カケ放題プランを選択した場合は、auWalletに1万円がチャージされてプレゼントされます。公式キャッシュバックといえばいいでしょうか。
このどちらかの特典が貰えますが、2年間使うならLTEプランのほうがオトクですね。特に電話の定額制が不要な方はMNPでなくても断然こちらです。
もう一つのキャンペーンはお馴染みの下取りキャンペーンです。
ちゃんと動く機種、3ヶ月以上使っている機種が条件ですが、iPhone4Sでも期間限定で16000円相当の下取りを行ってくれます。期間は11月30日までです。
還元はauWalletにチャージされる形になります。機種変更だとこれが使えるキャンペーンですね。ちなみにAndroidは対象が薄く、下取りも3000円ほどと弱いです。
目安となる実際にかかる料金
次は料金プランを計算してみましょう。平均的な契約をしてみたプランから、MNPでのりかえてみた時のプランで、どれだけ安くすることが出来るのかを考えてみたいと思います。
まずは機種変更から。料金プランはLTEプランのほうは特に何か弄る必要はないんですが、電話カケ放題プランのほうはデータ定額プランの容量で料金が全然変わってきます。今回はポピュラーなデータ定額5GBで計算をしていますが、別のデータプランを希望している場合は、計算式のデータプランのところを別の数字に置き換えて下さい。
機種変更
カケホとデジラ | iPhone6 | iPhone6Plus | ||||
16GB | 64GB | 128GB | 16GB | 64GB | 128GB | |
電話カケ放題 | 2916円 | |||||
LTEネット | 324円 | |||||
データ5GB | 5400円 | |||||
毎月割 | -2410円 | -2410円 | -2410円 | -2410円 | -2410円 | -2095円 |
本体分割24回払い | 3015円 | 3555円 | 4005円 | 3555円 | 4005円 | 4140円 |
総額 | 9245円 (6230) |
9785円 (6230) |
10235円 (6230) |
9785円 (6230) |
10235円 (6230) |
10685円 (6545) |
LTEプラン | iPhone6 | iPhone6Plus | ||||
16GB | 64GB | 128GB | 16GB | 64GB | 128GB | |
LTEプラン | 1008円 | |||||
LTEネット | 324円 | |||||
LTEフラット | 6156円 | |||||
毎月割 | -2410円 | -2410円 | -2410円 | -2410円 | -2410円 | -2095円 |
本体分割24回払い | 3015円 | 3555円 | 4005円 | 3555円 | 4005円 | 4140円 |
総額 | 8093円 (5078) |
8633円 (5078) |
9083円 (5078) |
8633円 (5078) |
9083円 (5078) |
9533円 (5393) |
総額の欄に括弧内で締めている数字がありますが、これはiPhone6か6Plusを一括で買った場合の毎月の料金です。一括で買うとこのデータ定額5プランだと6000円台で済むんですが、最初に支払うお金が7万円~10万円必要になってきます。
次はMNPです。MNPだと、LTEプランが「auにかえる割 Plus」で基本料が無料になります。このおかげで、MNPで契約した時の毎月の料金はかなり安くなります。
MNP
カケホとデジラ | iPhone6 | iPhone6Plus | ||||
16GB | 64GB | 128GB | 16GB | 64GB | 128GB | |
電話カケ放題 | 2916円 | |||||
LTEネット | 324円 | |||||
データ5GB | 5400円 | |||||
毎月割 | -3015円 | -3015円 | -3015円 | -3015円 | -3015円 | -2700円 |
本体分割24回払い | 3015円 | 3555円 | 4005円 | 3555円 | 4005円 | 4140円 |
総額 | 8640円 (5625) |
9180円 (5625) |
9630円 (5625) |
9180円 (5625) |
9630円 (5625) |
10080円 (5940) |
LTEプラン | iPhone6 | iPhone6Plus | ||||
16GB | 64GB | 128GB | 16GB | 64GB | 128GB | |
LTEプラン | 1008円 | |||||
auにかえる割Plus | -1008円 | |||||
LTEネット | 324円 | |||||
LTEフラット | 6156円 | |||||
毎月割 | -3015円 | -3015円 | -3015円 | -3015円 | -3015円 | -2700円 |
本体分割24回払い | 3015円 | 3555円 | 4005円 | 3555円 | 4005円 | 4140円 |
総額 | 6480円 (3465) |
7020円 (3465) |
7470円 (3465) |
7020円 (3465) |
7470円 (3465) |
7920円 (3780) |
MNPだと高額なiPhone6Plusの128GBでも、LTEプランならかなり買いやすい料金なのではないでしょうか。他社を使っていて機種変更だと高いけど、auへのMNPならiPhone6並みに安く契約できる料金になっています。
まとめ
iPhone向けのキャンペーンは他社と比べるとそんなに多くありません。他社はキャンペーンを沢山使うともっと安く出来たりするのですが、auは今回おとなしいスタートです。
そこには恐らくiPhone6と6Plusの性能について、最もうまく引き出せる通信環境があるという自信があるからかもしれません。あとはすぐにキャッシュバックキャンペーンが出来るから、ということも関係ありそうですが。
安くなるのはMNPですが、auのMNPと言えばキャッシュバックなので、もう少し在庫が落ち着く時期になってからMNPをすれば、キャッシュバック付きで一括購入の料金プランで契約できる日が来るかと思います。
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