みなさんスマートフォンのことについて調べていく時に、ある言葉が目につくようになってはいないでしょうか。
「0円スマホ」「0円携帯」という言葉です。
スマートフォンが0円ならこれ以上なくお得ですよね。でもこの「0円」というのには実に多くの種類の「0円」が存在します。0円は0円でも、得する0円と損する0円というものが存在します。恐らくみなさんが「スマホが0円」という言葉を聞いても、安易に飛びつかない理由は損する0円の存在を、おぼろげですが知っているからでしょう。0円だからといっても、その性質を見極めると高い買い物になってしまうというわけですね。
ですが、損する0円ではなくて得する0円について見分けることが出来れば、それはお得にスマートフォンを買える機会が増えるということでもあります。そこで今回は「0円スマホ」についてどういった種類が存在していて、どれが得でどれが損なのかということを解説していこうかなと思います。
0円の種類
0円スマホの種類について大まかにまとめてから個別の内容に進みましょう。
価格系
- 頭金0円
- 実質0円
- 一括0円
料金系
- 0円維持
- 0円運用
大体0円スマホと呼ばれているものは、こんな形で分けられるんじゃないかと思います。価格の0円と、毎月かかる携帯料金が0円というやつです。価格も料金もさらにそこから0円の種類が分かれていて、お得であるものと全くお得でないものというものが存在します。この細かい違いを次から解説します。
価格系
頭金0円
ズバリ・・・損!な0円
まずは価格に関する0円の中で最高にどうでもいい0円の内容を解説します。それが「頭金0円」です。
結構この表記は携帯ショップで見かけることがあります。どデカく0円!というポップが掲げてあり、その0円の横に小さめの文字で「頭金」なんて書かれているアレです。
この頭金0円は、数タイプある0円スマホの中でもどうしようもないほど安くない売り方です。何故なら頭金とは本来取られることのない料金だからです。
よく頭金といってドコモショップとかだと3000円から5000円ぐらいとるところがあります。ヨドバシカメラもオプションに入らないと3000円の頭金が必要ですね。本来これは、全く必要のない出費のはずで、docomo本社はこの頭金に関する料金というものを計算していませんし発表もしていません。店舗が独自に儲けるために設定している料金です。
docomoやその他のの公式な料金ではないもの=頭金を0円と言われても、元々不要な料金を0円にしているということで、全くお得ではありません。むしろ今まで0円じゃなかったとしたら、そこのお店では損して買っていたという風にも捉えられます。大体頭金0円はオンラインショップなら当然のことです。
0円スマホの中でも「頭金0円」は、全く得な要素のない販売方式になっていると言えます。
例:
- オンラインショップなど
実質0円
ズバリ・・・損?な0円
次の0円スマホは「実質0円」です。これは得か損かの判断が結構難しい販売方法です。
機種変更で実質0円なら得ともとれますし、MNPで実質0円なら損になる可能性が高いです。
恐らく損と考える人は次に説明する一括0円のお得度を知っているからでしょう。一括0円と比べると実質0円との差は端末代金そのままの差=7万円近い差が生まれることがあります。2年間機種変更しないことが前提ですので、新しいもの好きの人にも受け入れられないことでしょう。
2年間使い続ける予定、それでいて機種変更で契約しようとした場合は、元々機種変更には安売りがないので実質0円でも得と考えられるかもしれません。
難しい判断ですが、ここでは実質0円を0円スマホの中では損!な位置づけに置きたいと思います。その理由は次に解説する一括0円とあまりにも違いがありすぎるということが原因です。
実質0円は端末代金は別に安くなっていません。安くなっているように見えるのは割引が高いからです。ですが一括0円になるとどちらも高い場合があるため、やっぱり比較では実質0円は負けてしまいます。
次の一括0円では実質0円との比較も兼ねながらお得度の解説をしていきます。
例:
- MNP契約
- 割引額の多い携帯電話
一括0円
ズバリ・・・得!な0円
一括0円はまず間違いなく得な契約方法です。
先ほどの実質0円と比較してみますと、例えば7万円のスマートフォンがあったとします。iPhoneとか想像しやすいですよね。これが実質0円だと端末に支払う額は7万円必要です。ただ割引があるのでその7万円分が割り引かれるので「実質」0円と呼ばれます。
一括0円だと端末に支払う額は0円です。7万円が0円になります。さらにキャンペーン条件の特価で無ければ、割引も付いてきます。そうすると「実質」計算だと実質マイナス7万円が、一括0円で購入することと同じ意味になります。
もちろんスマートフォンの金額によってもろもろの金額は一律にはこうなりませんが、同じスマートフォンで比較した場合は、実質0円と一括0円の間には端末代金と同じだけの金額差が生じると考えていいかもしれません。
というわけで0円スマホについて価格の面で最も得なのは、一括0円>>>>実質0円>>>>頭金0円ということになります。この不等号は控えめに表現していますが、もう100個ほど追加してもいいぐらい同じ「0円」表示でも内容が違います。特に頭金0円で安いと勘違いさせるようなショップの売り方には注意しましょう。
例:
- MNPの特価販売機種
料金系
0円維持
ズバリ・・・得!な0円
次は価格ではなく毎月支払う料金の0円の比較です。
と言っても料金の0円は2つしかなく、どちらもお得です。違いがあるとすれば、どちらがよりお得か、という比較がされることぐらいです。
違いとして取り出したのは、0円で維持出来るか運用出来るかという基準です。維持と運用、言葉としては微妙な違いのように思えますが、0円スマホを考える時には重要な違いです。
まずは0円維持ですが、こちらは契約した回線を使わないことを前提として考えた際に実現できる0円スマホです。使わないということがどういう事かというと、完全に待ち受けようにして自分から電話などをしないようにしたり、そもそも契約したSIM自体取り外して全く使わないで2年後の解約まで放置しておく事です。
これだけ見ると0円維持に何もメリットが無いように思えます。この0円維持はそれが目的ではなく副産物のようなもので、安く買えたスマートフォンやガラケーの回線がキャンペーンや割引で結果的に使わなければ0円になることがあるから0円維持にしている、という性質のものです。
最近スマートフォンは新プランになってから0円維持が出来るものは少なくなりましたが、ガラケーやフォトフレームのような機器はまだまだ使わなければ0円維持が出来るものがあります。
例:
- docomoの副回線
- Y!mobileの副回線
- 割引付きのガラケー
- みまもりケータイやフォトビジョンといった特殊な契約
カケホとデジラのメリットを活かせるのはガラケー運用。auのGRATINAとMARVERAの維持費はどうなるか
0円運用
ズバリ・・・得!な0円
0円運用は維持とは違います。運用という言葉の通り、使っても0円のままという料金プランのことです。
使っても0円の料金で済むので、お得度は0円維持より格段に上がります。0円で携帯料金、スマートフォンの料金が使えるなら相当スゴい事じゃ無いですか?普通7000円とか8000円とかしている携帯料金が0円になってしまうのですから。
ただやっぱり0円で使える契約というものは、実現させるには難易度が高めです。そして今だとスマホ契約は電話の出来ないネットだけ、ガラケー契約だとネットの出来ない電話だけという使い方が主流です。
0円運用は現在だと既にdocomoやSoftBankの回線を持っている人が2台目以降として持つ場合か、ガラケーを安いプランで契約するかぐらいしかありません。ですがそうする事で0円でネットが出来たり電話が出来たりします。
特に今スゴいのはdocomoですね。2台目以降に月々サポートの多いスマートフォンを、ネット専用のデータプランで契約すると、端末の支払いを除いて通信費は0円になります。親回線の料金はかかってしまいますが、小回線は9回線までつけることが出来て、その全てが0円で使うことも可能です。
こういった内容が0円運用になります。この回線系の0円スマホは、正確にはユニバーサル料金というものがかかってきて、3円スマホというものになってしまいます。料金的には変わらないと思いますが、3円スマホという言葉はこちらの回線系の内容に当てはまります。
例:
- docomoの副回線
- 割引付きのガラケー
docomoカケホーダイの節約は「月サポ付きシェア回線」がすごい。8回線分の毎月料金がたったの8000円
このリンク先の方法は、0円回線をいくつも組み合わせた方法です。
0円携帯・0円スマホはこのような種類に大体分けられます。そしてそのどれもが現在契約することも出来ますし、回線として持つことも出来ます。
同じ0円でも、得になるものから全然得じゃなくて別の契約を探さないと損になるものまであるので、この微妙な言葉の違いながら内容の全く違う0円携帯について、正確に理解しておいたほうがいいと思います。ですので今回の記事を参考に知識を深めて頂けたらと思います。
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