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ZenFone 2国内版の価格は高め、FOMAプラスエリア対応も輸入版より最大1万円以上のコスト増

ZenFone 2国内版の価格は高め、FOMAプラスエリア対応も輸入版より最大1万円以上のコスト増

ASUSは国内におけるZenFone 2の5月16日発売を発表しました。

日本に投入されるモデルは3つのモデルで、国際版の廉価モデルである2GBRAM:16GBROMのモデルを除いた上位モデルが中心になっています。

 

1世代前のモデルの「ZenFone 5」では2GBRAMを搭載したHDディスプレイスマホとしては破格の3万円以下の価格を提供しており、その良すぎるコストパフォーマンスで爆発的に人気が出ました。

後継機であるZenFone 2でも海外での販売価格は最安のモデルで約25,000円以下、最上位モデルでも約41,000円ほどとリーズナブルさを感じさせる価格になっており、国内での販売価格に期待がかかりましたが、残念ながら今回のZenFone 2国内版のコストパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えない価格になってしまいました。

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最上位モデルは5万円超え

今回国内モデルとして発表されたZenFone 2の3モデルの価格は以下のようになっています。

ZenFone 2 ZE551ML 税込み価格
2GB/RAM 32GB/ROMモデル 38,644円
4GB/RAM 32GB/ROMモデル 49,464円
4GB/RAM 64GB/ROMモデル 54,864円

ベースとなる機種が2モデルあり、その内の上位モデルでROM容量による違いがあります。

 

全てのモデルがフルHDディスプレイ解像度に対応し、CPUにはクアッドコアのAtom製チップセットを採用しています。RAM容量が今回はポイントとなっており、ZenFone 2ではOSが64bitに対応したことでRAMの認識容量を3GBより上にすることが出来るようになりました。そして今回のZenFone 2は現在発売されているスマートフォンの中では世界初となる4GBものRAMを搭載することになりました。

 

そのためスペックが大幅に上がったことで価格的にはZenFone 5よりも上になるのはしょうがないのですが、国際モデルの値上げ幅と国内における値上げ幅は、円安の影響を考えても大きすぎるレベルになってしまっています。

国内における海外モデルの輸入販売に力を入れているエクスパンシスでは以下の様な価格で購入できます。1200円~2000円ほどの送料がかかるとは言え、国内版よりも割安でしょう。

EXPANSYS ZenFone 2 販売価格
(ZE550ML2GB/RAM 16GB/ROMモデル) 24,475円
ZE551ML4GB/RAM 32GB/ROMモデル 35,220円
ZE551ML4GB/RAM 64GB/ROMモデル 41,355円

一番上にあるZE550MLは日本では販売される予定のないモデルで、こちらは解像度がフルHDではなくHDになるZenFone 5のマイナーチェンジモデルです。そのため通常よりも目立って安くなっています。日本の販売モデルと被るのは、下2つのモデルです。

海外SIMフリー販売!EXPANSYS

 

国内版はFOMAプラスエリアに対応

じゃあ国内版はただ高いだけのモデルかというとそうではありません。一応国内版を購入するメリットは確実に存在します。

 

それがdocomoのFOMAプラスエリアに周波数が対応しているという点です。国際版ではUSMTのBand6、WCDMAの800MHzの周波数帯には非対応ということで日本では山間部や田舎なところで3G接続が出来る機能が失われていました。

田舎に住んでいる人やそうした場所に遊びに行く人なんかには、必ずと言っていいほど必要な周波数帯なのですが、国際版ではこれが削られています。

これによって日本におけるdocomoの回線を使っての利用は、国内版のほうが良いというメリットが存在します。

 

国内版と国際版の周波数対応の違いは以下の様になっています。正確な周波数には対応していませんが、対応Bandとしてご覧下さい。

ZenFone 2 ZE551ML 国内版 国際版
対応周波数 LTE 3G LTE 3G
Band 1
Band 2
Band 3
Band 4
Band 5
Band 6(3GはFOMAプラスエリア)
Band 8
Band 9
Band 18
Band 19
Band 28
Band 7

FOMAプラスエリア対応ということで、アウトドア系の活動をしている人には国内版がオススメ出来ます。それ以外にも田舎のほうに住んでいる人にもオススメです。それ以外のあまり商業地区から出ないという人は、FOMAプラスエリアの恩恵はそれほどないため、国際版を購入してコストを抑える購入の仕方が賢いかと思われます。

 

FOMAプラスエリアが必要なければ国内版を買う必要性は少ない

というわけで上のほうでまとめて結論を出してしまいましたが、ZenFone 2の国内における販売価格は海外モデルと比べても、それ以外の国内の白ロムと比べても、コストパフォーマンスという観点ではかなり低くなってしまったと結論をつけられます。

FOMAプラスエリアというメリットがありますが、このメリットのために最大1万円以上支払う金額を上乗せする価値があるかといえば疑問ですね。白ロムを買ったほうがもっといいスマホを手に入れられる可能性も高まりますし。

 

特に都市圏や商業区での生活が中心となる場合は、LTEの対応周波数だけでデータ通信などが可能になるかと思いますので、あえて高額な国内版を購入しても、結果的に大した恩恵を受けられずに損になってしまうことでしょう。

今回のZenFone 2の選び方としては、自分の利用範囲に応じて国内版か海外版かを選ぶという柔軟性をもった対応をしたほうが、購入予算を抑えることができるでしょう。多分ZenFone 2が欲しかった人にとって今回の発表価格は予算オーバー気味だと思うので、海外モデルの購入も視野にいれるということは賢い選択の一つだと思われます。

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