
私のこれまでのスマホ・タブレット遍歴の中で、ベスト・ワースト的な機種を考えたときに、必ず上位に入るスマホあるいはタブレットとして『Xperia Z Ultra』という6.4インチのファブレット端末があります。これはもう2年前に発売されたモデルではありますが、未だにボロボロにしながらも使い続けている息の長い機種です。
6.4インチという大きさが本当に絶妙で、ズボンの後ろのポケットやスーツなら内側の胸ポケットにピッタリ収まる横幅で、カバンがなくても持ち歩けるギリギリのサイズです。それでいて大画面で見える範囲がスマホよりも広いので、自宅でのタブレットとしても出先でのスマホもどきとして他にはない本当に絶妙なサイズです。
長くこの後継機の発売を待っていたのですが、結局2年経っても同じサイズの正当な後継機は現れませんでした。どうやらこのサイズというのはこれ一台で終わってしまうのかもしれません。ですがこの夏に、サイズこそ小さくなるものの、同じ『Xperia』で『Ultra』の名前を持った廉価モデル『Xperia C5 Ultra』が発表され、エクスパンシスにおいて海外モデルの日本輸入販売が開始されました。
Xperia C5 Ultraがエクスパンシスで販売
Z Ultraと同じUltraの名前を持ったXperiaとして、『Xperia C5 Ultra』がエクスパンシスで販売が開始されています。6インチとサイズダウンをしてしまいましたが、久々のファブレット級のXperiaとなります。
今回は自撮りブームという世の中の流れを受けて、フロントカメラも高画質なレンズとセンサーを採用しています。ベゼルギリギリまで画面が広がっていることもひとつの特徴です。
価格は51,815円と決して高くはないですが、安くもないといった価格でしょう。XperiaZ3+とかの高額シリーズに比べれば手の出しやすい価格です。
[海外SIMフリー] Xperia C5 Ultra Dual E5563
スペックを見るとXperia Z Ultraで良い気が
このXperia C5 Ultra、その存在が噂されていた頃から、6インチ以上ということで購入を本気で考えていました。6.4インチを継続していないのは残念ですが、そこに拘りすぎたらもう買えるものも少なくなってしまうため、このサイズで妥協して新しい機種に切り替えようと考えていました。
ですが、Xperia C5 Ultraの具体的なスペックが判明して以降、よくよく見ると2年前に発売されたXperia Z Ultraとスペックで進化している部分というのはほとんど見当たらず、これはXperia Z Ultraを継続利用すればいいだけなのではないか、という思いが強くなって今に至るまでXperia C5 Ultraを買おうという気持ちは復活してきていません。
ちょっとスペックシートでお互いの機種の性能を比較してみます。
Xperia C5 Ultra Dual E5563 | Xperia Z Ultra C6833 | |
Android Ver | 5.0 | 4.2(5.0update) |
CPU | Media Tek MTK6752 | Snapdragon 800 |
RAM | 2GB | 2GB |
ROM | 16GB | 16GB |
カメラ | リア:1300万画素 フロント:1300万画素 |
リア:800万画素 フロント:200万画素 |
バッテリー容量 | 2930mAh | 3000mAh |
画面/解像度 | フルHD,6インチ | フルHD,6.4インチ |
LTE Band | 1/3/5/7/8/28/40 | 1/2/3/4/5/7/8/20 |
SIMタイプ | nano SIM/デュアルSIM | micro SIM |
価格 | 51,815円 | 31,370円 |
ディスプレイサイズでは6インチと6.4インチなので、より大画面で見たいと思ったらZ Ultraのほうがいいのは確実です。しかもサイドのベゼルはC5 Ultraは狭くなっていますが、上下のベゼルは変化ありませんから、コンパクトさという進化もどうやらしていません。解像度もフルHDで特に変わりはありません。細かい表現や色の出方などはこの2年間の内に進化はあったでしょうが、Z Ultraの状態で満足している身にはその変化に5万円以上を払うのはなかなか決心がつきません。
RAMは2GBですからこれも恐らくZ Ultraと使い心地の点で変わってくるところというのは少ないでしょう。CPUが唯一ハッキリと違いが出てて、Z Ultraはクアルコムのスナップドラゴン800という未だに現役余裕の名CPUです。C5 UltraはMedia TekのMTK6752というCPUです。Media Tekはこれまで廉価スマホに使われることが多いCPUです。今回使われているのはオクタコアの上位モデルということで、かなりベンチマークのスコアは良いようですが、信頼度の高いスナドラに比べると未知数なところが多くて、その点で若干不安を感じてしまいます。
カメラはC5 Ultraのほうが圧倒的にスペックでは良く、両面ともLEDフラッシュライトを備えた1300万画素撮影が可能です。nano SIM対応のデュアルSIM機構ということも、Z Ultraよりも進化している部分です。ただ背面のデザインがいわゆるXperia Aシリーズの路線で、Zシリーズのフラットなガラスを使ったデザインに比べるとダサいです。
最後に価格がXperia C5 Ultraが51,815円、Xperia Z Ultraが31,370円(エクスパンシス価格)ということで、カメラもデュアルSIMも必要の無い身にとっては、Xperia Z Ultraを新たに新品で買ったほうが満足いくのではないか、という気持ちが強くて購入には至っていません。これからXperia C5 Ultraを買おうと思っていた人も、カメラやデュアルSIMというところにメリットをそれほど感じないようならば、今更ではあるものの同等のスペックでありながら2万円以上安いXperia Z Ultraを買って、余った分をアクセサリーなどに使ったほうがいいんじゃないかと思っています。
正直こういう比較をしてしまうと、C5 Ultraをあえて買う理由というのが、Z Ultraの価格の安さの前には見出しにくいように感じます。
6インチ以上のファブレット機種は、大画面で使いやすいものであることに間違いありません。ですがそれほどスペックが上がっていないXperia C5 Ultraを今買うよりも、古いけど似たようなスペックで安いXperia Z Ultraを購入したほうがいいのではないかと個人的には思います。Xperia C5 Ultraを買おうと思っていた人には水を差すような内容ですが、Z Ultraという選択も考えてみてはどうでしょうか。
スペックの違いとして、前面デュアルスピーカーもありますね。
筆者様や多くの読者は特に重要視されないポイントかとも思いますが、この2つを比較するなら個人的には載せていただきたい項目です。
私も、使ってきた端末でZ Ultraが最上位にくるクチなのですが、大画面狭額縁を生かして動画を見ようとしてもデュアルスピーカーではないので音が偏ってしまうのが唯一満足できない点でした。
一応、同じZ Ultraの愛好者として参考になれば幸いです。
その視点は全く持ち合わせていませんでした。確かにZ Ultraは端っこの隙間からしか音出ませんし、臨場感は皆無ですよね。
参考になりました。ありがとうございます。
訂正。
2chの本スレ情報ですが、C5 Ultraはデュアルスピーカーではないようです。
何かの不具合であればいいのですが…
購入者からの報告です。一応
購入者様
こんにちは。カメラの調子どうでしょうか?
ズルトラより良いのは当たり前なので、他機種と比べていただければ幸いです。
iPhoneだったころは一台でしたが、ズルトラにしてコンデジを余分に持たなければいけなくなったので
カメラ良ければ即、C5ポチろうかと。
私が購入したわけではなく,2chに投稿した購入者からの情報です.
すみませんがレビューは出来ません
XPERIA C5は日本の携帯キャリア(AU、ドコモ、ソフトバンク)で販売する予定があるか知ってるでしょうか?
Z3 Tablet CompactのSIMフリー版は、どうでしょうか?
これも発売されて、まだ半年?
1年経ってないような気がします。
ちなみに、応周波数の異なる2モデルがあるようです。
たしか、通話もできたはず・・・
iphoneとかと違って、半年ぐらいで、
新型でるから、変化が激しいですね。