去年一部で大変大きな話題を呼んだSIMフリーiPhone 6の転売騒動。発売初期には中国人が集団で並んで、店の前で取引してたりする様子がニュースになりましたが、あのSIMフリーiPhone 6の転売祭りはその後も1ヶ月以上続き、日本人も毎日のように都内のAppleストアに並んで人によっては一財産築けるほどの利益を得た、という祭りでした。
ところが今年はそもそも大してニュースに取り上げられることが少なく、実際に買取り価格もSIMフリー版の提示をしていないところもあるなど、去年の騒動に比べると今年は明らかに転売祭りは開催されておらず、ある種健全な販売状態に戻ったという見方をすることが出来ます。
こうしたiPhoneの転売がいわゆる「オワコン化」した理由としては、中国が一次取扱い国に入ったことなどが言われていますが、今回より詳しい背景事情を、去年SIMフリーiPhoneやキャリアiPhoneを買い取って多くの転売屋を潤してきた買取り屋が説明しています。これが結構面白い内容なので興味のある人は一読の価値ありです。
国慶節、在庫、通関、為替・・・複合要素で祭りは起きず
詳しく説明している買取り屋は九州を中心に活動している「蔵ぞう」さんです。スマートフォンから日本酒まで買い取り、たまに隣のdocomoショップから発表前の情報を拾ってくる一部では有名な買取り屋です。
そちらが以下のようなSIMフリーiPhone 6sで転売祭りが起きない理由を説明しています。
①中国が大型連休中なため、商品を発送できない。
②日本人から仕入れるより、海外旅行者を使って仕入れることで、8%OFFで仕入れができる。
③アップルには豊富な在庫があり、いつでも定価で仕入れることができる。
④中国のアップルにも在庫がまだあり、わざわざ日版を仕入れなくても良い。
⑤通関が厳しい・・。
iPhone6S SIMフリー版 新品が買取できない理由! / 買取専門店「蔵zou スタッフブログ」
これらは各要因とされる要素の抜粋です。詳しい解説は蔵ぞうさんのブログにて読んでください。
為替が去年とは全く違うということはもちろんですが、ちょうど発売が連休に重なったことや各国で在庫が豊富、そして通関などでしっかりと転売屋対策が採られていることによって、なんと去年定価以上の買取り価格をつけていたSIMフリーiPhoneも今年は定価以下の買取りとなって、転売祭りが起きない状態になっているようです。
去年のスゴさを知っている人にはとても残念なお知らせですが、各要因の内容を見るとたとえ中国の連休が終わっても需要が極端に増えることはなさそうなので、今年はSIMフリーiPhoneで一財産を築くことは難しいでしょう。逆にSIMフリーiPhone 6sを欲しかった人は去年とは比較にならないぐらい簡単に手に入れることが出来ると思います。
このように去年はいろいろと騒がせたSIMフリーiPhoneも、今年は比較的すぐ手に入るような環境にあり、一部では買取りを停止しているところもあったりと去年とは取り巻く状況がまるで違います。iPhoneの転売が儲かる、という去年の情報を聞いて今年から参戦しようなんて考えていた人は、蔵ぞうさんのブログの内容的にあまり今後が期待できることもなさそうですので、忘れてしまったほうが良いかもしれません。
ちなみにSIMフリーiPhoneをどうしても売りたいという場合にはイオシスがたまに買取り募集をしていることがあるので、都内の人はその買取開始の告知を待ってみましょう。もしくは中国の国慶節が終わってから各買取り屋の動向をチェックという形が望ましいです。
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